全ては感情からはじまる

実践家(EQ practitioner)三森朋宏のブログ

成長する人、幸せになる人の経験は何が違うのか?〜 Growrh theory 〜

成長する人、幸せになる人は何が違うのか?どういった経験をしているのか?

人は、壁にぶつかったとき…私の考えでは、壁というより「近道もなく、他に道のない崖や谷」に差し掛かったとき、何とかしようともがき苦しみ、苦悩の日々が始まる。そして、その苦悩は、どんどん深みへと落ちていく。 

苦悩の谷底に達したとき、新たな光が見える(Aha!)。そこからは、次のステージに向かって自分の中で経験を整理しながら、学びに変え、一気にジャンプアップする。 

苦悩の底に到達するまでは、それまで経験したことのないような複数の感情が複雑に起きて耐えらないほど不快だったり、自分でもどうして良いか解らなくなる。そんな時に手を差し伸べてくれる人は本当に信頼できることに気づく。そしてこの時に周囲の人から得た共感も貴重な感情体験になる。

このように谷を下り上る経験を繰り返し次々と学びにする人が本当に成長する人だと考えられます。
 
f:id:EmotionalIntelligence:20170711223907p:plain
 
この成長するときのU字体験が回を重ねるごとに、苦悩の底もレベルアップし、ジャンプアップする力も強くなる。これがレジリエンスだと考えられます。

一方で成長しない人は、苦悩の底に到達する前に引き返してしまい、元のステージ(安住の地)に戻ってしまう。多少の苦悩を経験しているので、辛い経験をして学んだように本人は思っていることがあるが、これは勘違いです。成長するために越えるべき経験から逃げただけです。 

そして、この経験は、大人だけのことではなく、子供の経験(極端な例では、「いじめ」…私もいじめられた経験があるが)や、友人との別れ、恋愛経験に到るまで、こころが強く動き、思い悩み、苦悩の底から立ち上がることの繰り返しが人を成長させ、強くし、幸せにするのだと考えられます。
これが、私が考える成長セオリー(Growth theory)であり、感情を伴う経験が学びになる理論です。

日本だって負けてない!産学共同研究によるEQの学術論文

多忙になる新入社員研修の時期、一ヶ月ほどブログの更新が止まっていました。
「そろそろ再開しないと」と思っていたところ、昨日のことになりますが、産学共同研究で提出していた論文が、学習分析学会に受理されたとの朗報が入りました。 

第1巻(2017年7月)
【暫定版】協力行動としてのフィードバックが研修効果に与える影響:情動知能との関連から
後藤 晶・三森 朋宏・永谷 研一

論文 | 学習分析学会

本研究は、行動定着とEQの開発過程の関係をデータ分析によって明らかにしようとしたもので、相互フィードバックが内省を促進し、EQの能力開発に関係することを示唆するものです。

社会人教育では、講師などの専門家が受講者に定期的にフィードバックをすることが効果を高めるように思われがちですが、受講者同士のフィードバックが本人の内省を促進し学びを深めることをEQとの関連から確認しました。

産学共同研究 & EQを取り扱う日本では極稀なケースですが、欧米では多くのケースが発表されています。やっと日本でもこのような論文が受理される時代になったように感じています。

日本の企業も各社が持っている素晴らしい人財育成施策を公にし、共有することで世界と戦える力になると思います。他の企業も同様の活動ができることを祈っています。

 

看護・介護、もっと寄り添える医療現場は、実現可能か?

「参加して良かった。少し楽になれた。」

そんな声が聞こえてくるのは、最近開催している「感情」に関するセミナー参加者の声です。

その中の半数ほどは、他でもない看護や介護を中心とする医療スタッフ。
「病気で苦しむ人を救いたい、元気にしたい」そんな思いで医療の仕事に就いた人たちですが、痛みや辛さと闘う患者との日々に疲れを感じている。

なぜだろう?

私は感情の専門家です。仕事や職場における感情のあり様を考え実践し伝えています。

患者との日々に疲れを感じている医療スタッフは、感情移入しやすい面を持っている優しさ溢れる人たちです。

患者への感情移入によって患者と同じ感情がその医療スタッフの中に生じるが、そのままの感情状態では仕事に影響するためリセットする。日々、患者と接する中で生じた感情のリセットを繰返し行っているうちに疲れが溜まる、気づいた時には疲れきってしまう(例えるなら使い過ぎて伸びたり、切れたゴムのような状態です)。
寄り添いたいが、寄り添うことが辛くなってしまう。
そして、ミスの許されない仕事による緊張の連続も心を疲れさせる。
 
こうした「寄り添いたいが、寄り添うことが辛くなってしまう。」ことは解決できないのだろうか?
 
方法はあります!
 
「感情」に関するセミナー参加者が楽になれた通り 「感情」について正しい知識を得て、自分と他者の気持ちに対する向き合い方を知ることで、解決に向かいます。
もっと寄り添える医療現場は、実現可能です。
 
 
感情の専門家、人材組織開発の専門家、イノベーションの専門家が結集し、構想から1年以上かけて看護・介護の生の声と向き合い実現に向けて練り上げたセミナーを開催します!
 
【三人の専門家に関する情報】
鎗田恵美(人材育成・組織開発のエキスパート 有限会社エラン代表)
http://www.elan-2001.com/

山本伸(プロ イノベーションガイド&ファシリテーター Tynon代表)
http://www.shinyamamoto.com

三森朋宏(EQ実践家 シックスセカンズジャパン フェロー)
http://6seconds.co.jp  
 

受験勉強以外の「学び」が必要な時代へ(部活動から得るもの)

友人から”ブラック部活”と称される近年の部活動の問題に関する記事を紹介頂きました。
記事はこちら

部活動に「達成感」はいらない――“ブラック部活”問題の根本にあるもの (BEST TIMES) - Yahoo!ニュース

私自身の学生時代の経験と社会人になってから知った生きていく上で、社会で活躍する上で最も大切なこととリンクするところがあり、私は、この記事に関心を抱き、共感から私なりに思うところがあったので、ブログに書くことにしました。

記事に書かれている「学問」は、私の使う「学び」とほぼ同義です。

 

今思い返せば、私の学生時代はバブル崩壊前後で、進学塾に通わないと受験に勝てない・学力の高い高校に行けないといった偏差値偏重の時代の入り口だったように思います。

私も例外なく進学塾に通い、模試を受けては偏差値を確認し進学校を考えていました。

もちろん部活もしました。毎日、朝の練習と放課後の練習、土日も休まず練習し、塾に通う日々。

最もタフに頑張った中学時代は、受験勉強と部活を両立させ、「学び」の多かった時期だったと思います。中学での頑張りの最終結果は、偏差値73 & 副部長(関東大会まですすんだ)です。この結果なら両立させた頑張りとして胸を張って言えると自分では思っています。

 言うまでもなく受験勉強を通して知識や学識といったことが深められました。

一方、部活動は、当時も今も受験勉強からは学ぶことのできない「社会性を学ぶ」貴重な場でした。

地道な練習を重ね「習慣化(自動化)すること」
負けても負けても「やる抜く力 」
自分の感情を調整し、今この瞬間に集中し、チームに貢献すること「マインドフル(集中力)、感情の調整」
部活動全体を通して体験から学ぶリーダーシップ、フォロワーシップ、リレーションシップ、チームワーク、エンパワメント
後輩指導を通して学ぶコーチング、インストラクション

 また、今になってよく考えると受験勉強では、与えられた問題をいち早く解き、できるだけ短時間で答えにたどり着くことを学びました。一方、社会性を学ぶ部活では絶対解はありません。課題に対し自ら質問を作り、解決策を時間をかけて探します。用意された問題ではなく、都度生じる課題を解決することを学びました。

私は、企業の新入社員研修も担当していますが、そこで感じるのは、確かに受験勉強を通して与えられた問題をできるだけ短時間で解くことは鍛えられていますが、当たり前と思えることに疑問を感じたり、日々生じる絶対解のない課題を解決するかとは、著しく低下しており、新人研修の講座で質問するのは、50人中わずかに2~3人、しかも特定の人です。

質問しない人が本当に理解しているのかというとそうではない。基礎課程において学んだことが抽象・概念化されていないので、応用課程において応用できず、全く新しいことを学んでいるかのような反応をする。

これでは新人研修も大変である、応用できなければ実務で活かせないのだから、自ら考えることまで教えなくてはならない。社会性や絶対解のない課題を考えることは、家庭や学校で学んできてほしいと思う。

 記事を書かれた先生は、部活も学問だとおっしゃっており、私もその通りだと思う。いずれも学びであって、どちらが重要ということではなく、どちらも重要です。 

もしかすると学校の先生のコーチング力低下、保護者などステークホルダーを含めたマネジメント力の低下も課題なのかもしれません。

もちろんブラックにならないためには、労務管理、勤務形態なんかも見直さなくてはならないでしょう。

顧客満足(CS)の原点は「悲しみ」感情(悲しみを知るから優しくなれる)

「感情」という接点から私が尊敬する清水さん(微表情の専門家)のブログ記事
をお借りして清水さんのブログにも書かれていますが、
「悲しみ」は、大切なもの「ひと、モノ、こと」を失った時に起きる感情です。
この眉を八の字にした店員さんは、「お客様=大切なひと」なのでしょう。
ビジネスでいうところの顧客満足(CS)は、お客様を大切に思う(=悲しみの感情)が原点にあると言えます。
お客様を失うかもしれない、せっかく来てくれたお客様に機会を提供できない喪失感・悲しみが表情に表れ、言葉以上のメッセージをお客様に届けます。

人は、悲しみを知って他人の悲しみを知り、他人に優しくなれます。
優しさとは、単に親切なことではなく、悲しみを伝え、悲しみを感じることです。
優しさ(相手の悲しみ)を知ったとき、自分の悲しみを心から伝えたとき、相手も優しくなり、そのメッセージを快く受け入れてくれます。
そして、清水さんと店員さんの場合、この優しを感じられたからこそ、店員さんにポジティブな印象を抱き「また来よう」という思いにさせたのだと思います。
 
CSも難しいことを説いたり考えるより、先ずは「お客様=大切なひと」であることを再確認し、個人が悲しみを知っていることからはじまります。
 
全ては感情からはじまります。

優しくなれる、感情を知るセミナー開催予定!
6月11日 教育のプロ向け感情を学ぶセミナー
    気持ちのわかる先生、優しいキャリアカウンセラー、場の感情を調整するファシリテーター
    ワンランク上のプロを目指す方向けセミナー
    詳細・申し込みは、シックスセカンズHPより

6seconds.co.jp

6月23日 人事・人材育成担当者向け EQ導入活用セミナー

http://info18606.wixsite.com/thdesign/daytime-seminar

7月8日 医療スタッフ向け感情マネジメントセミナー
    もっと優しく寄り添える、今の自分にもOKが出せる、そんな医療を目指すセミナー
    場所は、都内を予定しています。詳細・申し込みは、別途ご案内予定です。

日常や常識に疑問を持つ

疑問その1「明るく元気」

よくみるアルバイト募集のコピー
「明るく元気な方募集」
明るかったら元気じゃない?
元気だったら明るいんじゃない?
腹痛が痛いと同じようなもので、タブってる気がするのは、私だけだろうか(笑)

仮に、このコピーで良いとして…明るくて元気なら足し算できなくてもいいのか?
「明るく元気」なことは大事なことですが、教養も必要ですよね。
明るくて元気で、教養もある方がいい。明るくて元気なだけも、教養ばかり高いだけも困ると思う。アルバイトであってもやはり、EQ(明るく元気)とIQ(教養)が必要だということでしょう。

 

疑問その2「9時出社と満員電車」

就職して以来ずっと疑問に思っていること、それが、「9時に出社と満員電車」。

常識と化してますが、サラリーマンの殆どが9時に出社するのは、なぜでしょう?
就職したての頃、死んだ魚のような目をして苦痛に絶えて満員電車に揺られて毎日通勤している人生の先輩を見てショックだったことを今でも鮮明に覚えています。「こんな大人の一員になりたくない」と激しく抵抗する思いが沸き起こりました。

満員電車の通勤は何のメリットもありません。あるのはデメリットだけです。
満員電車では、
・パーソンナルスペースを侵害される
・押し込められたことで他人と接触することから生じる不快感
・時にはぶつかったり、踏まれたりする痛み
これらによってもたらされる膨大なストレスは満員電車に乗っている時間に比例して、脳を疲れさせ消耗させます。

さらに、満員電車に限らず駅でも人が多くいる場所では、無意識のうちにすれ違う人の感情を読み取ったり、周囲から聞こえる声から感情を読み取ろうとしています。感情を読み取るのは脳の働きです。人の多いところで「人酔い」するのは、これが原因です。

こうして及ぼされた脳の疲労は、個人の生産性低下を招きます。この満員電車によるストレスを低減するだけで生産性は大幅に改善されます。

「働き方改革 」では、残業を減らす、早く帰宅することばかりに視点が向いていますが、本気で改革やイノベーションを求めるなら、常識を疑ってかかり、そもそも全員が9時に出社することから見直せば大幅な改善が見込めます。

さらに、満員電車によるストレスを低減すればメンタルヘルスにもポジティブな効果が期待できます。

「働き方改革」の具体的な施策に悩む企業も少なくないと思います。労働時間を減らし、かつ、生産性を維持または向上できる方法として通勤ラッシュを避ける出社時間を設定してみてはいかがでしょうか。

世の中の常識に疑問を持つことや、常識を疑うことから改革やイノベーションは始まると思います。

「ポンコツ社員」あるある「プライドが高い」

ポンコツさん」は、上司だけの話ではないですね。困った社員 =「ポンコツ社員」もいます。

「ポンコツさん(上司も社員も)」は、自己認識が低いことは、ブログに以前書きました。今回は例外をご紹介します。

 

その代表格として「やたらとプライドが高い。」人がいます。

ここでの「プライドが高い」とは、傲慢や虚栄心のことで、プラウド=誇りとは違いますプライドが高いと自己認識は働きますから、一見ポンコツには見えません。しかし、自己認識できているにも関わらずプライドが阻害してメンテナンスが表面的なことに偏ります。

プライドが高いので、権威や高名な人からしか学ぼうとしない(=権威に弱い)。同僚や後輩からも学べることは沢山あるが、「自分の方が上」と思っているので、同僚や後輩には常に上からな物言いをして学ぼうとしない。しかもそのことに本人は気づいていない。

例えば、勉強したいといって、同僚が主催する勉強会やセミナーに参加したにも関わらず、上から目線の質問(どちらかと言うと「あなた本当にわかってる?」的な詰問)をしたり、過去の経緯や目的を知らないのにべき論を話す。といった態度にでます。
またブランドや表面的なことに拘るので、実践的なことより机上の高尚なことを好みます。こうして学ぶ機会を自ら潰してしまう。

 

またプライドが傷つくことを極端に避けるので、

・チャレンジしない。自分の理解の及ぶ範囲、自分が確実にできる範囲のことに執着する。時には自分の理解の及ぶ範囲で全てを解決しようとするので、お客様の真の課題が見えなくなることもある。
・自分の成果や能力が定量的に計られることを極端に嫌う。
・アセスメントの結果を受け入れ改善するより、アセスメントを否定する。

 

プライドが高い人に多いことですが、虚勢を張るばかりで実は自信がないために、周囲からあまり突っ込まれたり、理解を超えたことを沢山言われると逆切れしてしまう。