全ては感情からはじまる

感情活用研究家(EI実践家)三森朋宏が、アレコレ感じたことを感じるままにお伝えします

組織がハーモニーを奏でるとき

【ハモらない組織を楽しむ】

日本の多くの企業(組織)では、個性を圧し殺し、装い、繕い、お互いが本音を隠して組織の中にいます。客観的に見ていても、とても窮屈そうです。表情もなく、同じように振る舞う人が非常に多いです。
実際にある企業で研修を行った際、検証するためにアセスメントを用いてデータを採取したことがある。その時も顕著にそのことがデータに現れました。
用いたアセスメントは、脳の嗜好性を計るもので、ものごとの捉え方のクセ、コミュニケーションのクセを計るものです。クセは、習慣を変えたり、意識することで変えられます。また、お互いのクセを知り、クセに合わせて対応することで、コミュニケーションを円滑にできます。
 
この企業で行った研修は、若手リーダーを対象にしたもので、研修前のデータはブレインスタイルが8種中4種と少なく、ガーディアン(保守的な傾向)が約半数を占め、多様性に欠けることを示しています。(詳細は下記リンク、シックスセカンズのメルマガ参照)
研修では、自分のクセ(個性)を知り、他者のクセを知る。個性を否定するのではなく、お互いの個性を活かしながらコミュニケーションを活性化することを学び、個々の違いを理解します。
それから1.5カ月、人事・育成担当者の支援のもと個性を大事にするコミュニケーションを楽しみながら、活性化を図りました。
あとにご紹介するアカペラグループINSPiリーダー杉田さん のhamo-laboの言葉をお借りすると「ハモらない組織を楽しむ」のです。
結果や効果は、同じく下記リンク、シックスセカンズのメルマガでご確認頂けます。 

  

【立つ(Stand)からはじまる】

アカペラグループINSPiリーダーの杉田さんは、ハモるために必要な3つのSがあると言います。
Stand
Sing
See
です(下記リンク参照)。 
これは会社などの組織においても同じことが言えます。
 
Stand :
個が立つ、個性を大事にする、個々の違いを認める、自立することで、個々の能力が発揮される土壌が作られます。
Sing :
歌うように、本音や異なる意見を自由に、前向きに語り、建設的な議論がされる 
See :
共感力を活用し、周囲をよく見て調和を図る
 
先に上げた企業では、個が立ち、一人ひとりが個性豊かな本音(本当の音)を奏で始めたのです。それによってハーモニーが生まれ、 前向きな議論が 活発に行われるようになり、仕事もスピーディーに運ぶようになりました。
 
古い体質の日本企業の職場では、協調性を大事にしていますが、ハーモニーを奏でている訳ではなありません。個性を抑え統率を図っているのです。例えるなら、強制的にリコーダーで全員が「ド」を鳴らしている実につまらない音楽の授業のようです。
 
ある人は「ド」、ある人は「ミ」、ある人は「ソ」とそれぞれが違う音を奏でる。その音が調和したときハーモニーになる。 個性を発揮し、本音を奏で、周囲と一体となって調和する。
これが、チームや組織にも必要なことではないでしょうか。
 
これら一連の体験は、hamo-laboのワークショップで実際に経験することができます。
 

inspi-news.com

 

組織でハーモニーを奏でるには

1. ハモらない組織を楽しむ

個性を大事にし、個が立つようにしましょう。一見は不協和音のように見えますが、先ずは、その状態を楽しみましょう。

2. 本音を奏でる

メンバー全員が尊重され、本音で語れる場を作りましょう。その場を続けましょう。

3. 調和する

本音を語りながら、メンバーの本音に耳を傾けましょう。次第に自分の本音とメンバーの本音が一つになり調和が生まれます。

 

「個性を呼び覚まし、ハーモニーを奏でる組織を作る」これからの組織づくりの基盤となるものではないでしょうか。

教育もビジネスも根っこはアートだ

感情の科学(EQ:Emotional Intelligence、感情知能)や社会的情緒性の教育(Social Emotional Learning)などを研究していて最近特に思うことは、「教育に重要なのはアートだ」と言うこと。
 
人生は選択の連続です。
その選択の時に、一つの見方しか知らないと選択肢が限定される。
「他に方法はない、選択肢はない」と凝り固まった自分の思い込みは、視野を狭め選択肢が限定されるだけでなく、自分を追い込んだり、生きにくさを招いたり、出口のない苦悩を招く。
広い視野を持ち可能性を広げるには、好奇心と想像力が必要です。
 
しかし、今の学校教育はどうだろう?
予め解っている答えの解き方を覚えるばかりで、答えに辿り着くプロセスが複数あるような問題の解き方さえも画一的になっている。
 
このような教育を受けて育つことで、好奇心や想像力は養われるだろうか?
答え探し思考が養われるだけで、「正しい答えのない課題や問題」に想像力を働かせて挑む力は養われないのではないだろうか?
 
答え探し思考なんて、社会に出たら殆ど役に立たない。上司や地位が高い人に媚びへつらう「忖度」くらいにしか使えないからだ。
 
不確実な未来には、新たな答えや方法を見つける想像力が、欠かせない。
解決のヒントや情報を集める好奇心も重要。
 
子供の頃から好奇心旺盛で、想像力に富む人たちもいる。しかし、こうした人たちは、試験勉強に向かず平均点が取れずマイノリティとして扱われる。マイノリティの子供たちは、一方は、それでも周囲の理解を得て成長し、ベンチャー企業を立ち上げたりする。一方は生きにくさを感じて自己肯定感を失う。
本当は才能豊かな子供たちであるのに、社会が活かし方を知らないのも現実だろう。
 
今、多くの企業では、イノベーション人材の育成に頭を悩ませている。
一昔前は、「若い人は、頭が柔らかく柔軟な思考で、発想が豊か」などと言われたが、画一的な教育を行った影響で、若いからといって柔軟だったり、発想が豊かだったりはしない。
会社に飼い慣らされた中堅やベテランも想像力や好奇心が乏しく、一定の思考回路から抜け出せない。
結局、イノベーションを起こせる人材が出てこないし、生まれないのだ。
 
私は、永く新卒採用者の新入社員研修に携わってきたが、配属後に職場で活躍できるかどうかは、この差が大きい。想像力があり、好奇心旺盛なほど伸びる。
そうした新入社員は、特に大手になればなるほど少なく新卒採用者の10%程度だろう。
 
こうした能力を養うためには、予め答えが用意された問題を解くような試験対策の勉強は全く意味がない。それよりも音楽、美術、演劇、ダンス、工芸品など芸術やアートと言われるものに触れ、想像力や好奇心を養うことが大切だ。スポーツでも良いだろう優れた選手のプレーは、まさに芸術だ。
 
芸術に触れることで、感性を磨き、思いに触れ、感情に触れ、自然の一部である自分(命)に触れる。刺激を受けて想像力と好奇心が養われる。
 
全ての新入社員や学生に知ってほしい。今はアイディアがビジネスの勝敗を左右する時代。受験勉強や型にはまった採用対策だけでは、社会で活躍できる人財にはなれない。妄想で良いから、想像力を鍛えてほしい。
 
こうした芸術アートに触れることの重要性は、以下のような本がベストセラーになっていることからも伺える。
 
「世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?経営における「アート」と「サイエンス」(光文社新書)」
 
また、日本では、この4月に「芸術思考学会」が発足し、教育やビジネスにおける芸術アートの重要性の研究が本格的にスタートした。
 
 
 
 

「女子高生7名過呼吸で搬送」の問題を感情の科学から考えてみた

遠足の女子7名が過呼吸で倒れた5月13日(日)に新橋駅のSL広場で起きた事件。
記事本文はこちら↓
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018051101197&g=soc

起きたことに対する責任の所在は、言及せず、現象について感情の科学から考えてみました。

ポイントは2つです。

1つは「感情は伝播する」ということです。人は原始の時代から群れをつくり、肉食動物などの脅威に対応してきました。言葉を介さずに一瞬で群れに異常を知らせることが必要でした。ストレスを伴う強い感情がダイレクトに伝わる機能が備わったのでしょう。この機能は、いまも人の脳に備わっており、心理学の世界では「感情は伝播する」ことが通説となっています。近年脳科学の研究から運動野のブローカー野にミラーニューロンと言われる脳の機能があり、人の行動(身振り手振り、表情など)を自分の中に鏡のように作り出す。この機能は、サルなどの霊長類にも備わっている。今回のように強いストレスは、強いマイナス感情によって引き起こされ身体に生理現象として表れます。次々と女子高生が倒れたのは、感情が伝播したことで引き起こされたとのでしょう。大衆が一斉に恐れおののき逃げ惑うパニックもこうして起きます。

では、倒れなかった生徒もいたのは、何が違うのでしょうか?二つ目は、このことについてです。

2.自己認識力と調整力

みなさんは、ご自身の「今の感情」をどの程度はっきりと把握していますか?(How do you feel now ?)
穏やか?ほっこり?まったり?イライラ?ムカムカ?シクシク?ハラハラ?

今の自分の感情状態を把握する自己認識力が備わっているか?がレジリエンスの出発点となります。現在の状態が分からなければ調整のしようもないからです。今の感情状態が把握できていれば、周囲の人から伝播してきたことによって自分の感情が動かされたことに気づけるようになり、他者から伝わってきた感情を自分の感情と切り離すように調整できます。感情状態を把握し、調整する能力は感情知能(Emotional Intelligence, EQ)の一つです。この能力は後天的に開発が可能ですから、育つ環境などによって学習した可能性があります。

もう一つは、遺伝によるものです。遺伝によって敏感に他者から感情が伝播しやすい人とあまり影響を受けない人がいることが分かってきています。遺伝の影響による個人差はありますが、EQを後天的に開発することで、改善を図ることができると考えられます。

最後に、責任の所在の言及を避けたのには、大きく2つ理由があります。

1つは、学校を取り巻く社会全体における Social Emotional Skill(社会性と情緒的能力) の低下です。先生の告げたこともショックではあったとおもいますが、そもそも遅刻したのは、本人です。自己の責任を理解し、先生に言われたことを正しく解釈し、冷静に内省することが難しかったのだと思われます。スポーツ選手として考えた場合には、逆境をはね除けたり、乗り越えるレジリエンス(心的な抵抗力、回復力)が低いようにも思われます。自己の責任を問う社会性とレジリエンスという情緒的能力の低下を問うべきではないかと思います。

2つ目は、恐らくこの様なことになることは、先生も予測し得なかったであろうということです。先生一個人の問題ではなく、学校を取り巻く社会全体の問題として家庭教育のあり方を含めて考えるべきだと思います。

どうなる日本・・・最終章(解決の鍵)

三回に渡りEQデータ分析から、日本の課題を丸裸にする確認をしてきました。

最終章の今回は「課題解決の鍵」として2つの事例をご紹介!

 では、下記リンクより本文をお楽しみください。

http://6seconds.co.jp/eq-articles/magazine-20180515

 

 

どうなる日本・・・その3

日本人のEQデータ分析から見えてきた課題の第3弾!


EQグルーバルネットワークの感情知能EQの認定資格と企業研修のシックスセカンズジャパンhttp://6seconds.co.jp/

のメルマガから記事が発信されました。

好評頂いている3回シリーズの3回目の今回は、年代と職位、性別にみたEQの傾向についてです。

40~50代の管理職の課題、リーダーの不在、女性活躍と日本企業の課題が浮き彫りになっています。

本編はこちらから↓

http://6seconds.co.jp/eq-articles/magazine-20180507

 

 

どうなる日本・・・その2

日本人のEQデータ分析から見えてきた課題の第2弾!


EQグルーバルネットワークの感情知能EQの認定資格と企業研修のシックスセカンズジャパンhttp://6seconds.co.jp/

のメルマガから寄稿した記事が発信されました。

3回シリーズの2回目にして先週末の発刊から大反響のの今回は、人財の多様性についてです。

イノベーションには、ダイバーシティ(多様性)とインクルージョン(融合)、それと不安を乗り越えてチャレンジするメンタリティが必要です。

EQの知見から導びき出されたブレイン・ブリーフ・プロファイル=脳の嗜好性(ものごとの捉え方のクセ)のデータから日本人の特にビジネスパーソンの多様性を考える結果が見えてきました。

EQデータ分析から見えてきた日本の課題(2) | EQコミュニティマガジン

 

 

どうなる日本・・・その1

日本人のEQデータ分析から見えてきた課題について
EQグルーバルネットワークの感情知能EQの認定資格と企業研修のシックスセカンズジャパンのメルマガから記事が発信されました。

EQはビジネスの成果を予測しますが、今回はデータ分析の結果から日本の課題が見えてきました。

先ずは概要からお届けです。

EQデータ分析から見えてきた日本の課題(1) | EQコミュニティマガジン

今回から3回シリーズです。最終回には衝撃の結果が・・・