全ては感情からはじまる

実践家(EQ practitioner)三森朋宏のブログ

無知ゆえの恐れが招く不幸

3.11東日本大震災の影響は、まだまだ残っている・・・

先日、インターネットのニュースに流れた

「日本国民全員に読んでほしい!!!!「福島県民お断り」というタイトルの作文が、 SNSで大反響を呼ぶ・・・」
http://brandnew-s.com/2017/02/02/fukushima/

という記事に目が止まり、本当に残念なことだと感じた。
なぜ、このようなことが起こってしまうのか?
認知と感情の視点から、その原因を考えてみました。

このことの原因の1つは、「無知である」ということです。
我々は、原子力放射能について、あまりに無知です。
私は幸い、学生時代に原子力発電や事故について学ぶ機会を得ていましたが、日本では国策として原子力発電を推し進めてきたにも関わらず、一方で正しい知識を学ぶ機会は与えられていません。
親、学校の先生、教育委員会、恐らくは文科省の役人まで、殆どの大人が原子力放射能について無知だということです。
 
例えば、
放射能(放射線)は、人の身体を突き抜け、滞留しないので、感染などはしません。「レントゲン」は、「X線」と言われる放射線を使っています。もし放射能(放射線)が感染するならレントゲン写真を撮った人は感染していて、私たちの多くが院内感染していることになってしまいます。しかし、そんなことは、ありません。
 
正しい知識を得て、正しく認知していれば原発事故から避難された方々が何ら問題ないことが解ります。
 
そして、感情の側面からこの状況を考察すると無知が故に恐れや不安が生じます。誰でも未経験、未知の世界には恐れや不安を感じるものです。恐れや不安を感じることは自然なことですが、その恐れや不安から間違った方向に向いてしまうと、相手のことを気遣うこから遠ざかり、さらには攻撃的な行動を生みます。それがこころの無い言動や行動、いじめとなって表れます。
 
過去に戻ることは、出来ませんが、今からでも遅くないし、臨時でも構わないので、全国の小中高で原子力放射能に対する正しい知識を得る教育をすべきだと思います。これは、大人に対しても同じです。
  
感情の側面における問題をさらに考えると「共感」のありように問題があります。
知識を得ていなくても共感力が高ければ、相手を思いやることが出来ます。攻撃的なことは生じません。
感情に関する学びがあれば、恐れや不安の原因が何であるかを理解し、無知であることに気付き、正しい知識を得ようとします。また、相手に対する共感を働かせ支援する行動を生むはずです。
 
情動教育(感情や社会性に関する教育)は、学校教育だけの問題ではなく、家庭の影響が非常に大きい。親から正しく情動を学べていれば問題にはなりません。しかし、この日本では情動教育もなく、大人になってからも感情について学ぶ機会は、ほとんどありません。
 
この問題は、無知と共感の低さが招いた不幸であり、まさにEmotional(感情)Intelligence(知能)の低さによる問題です。
 
感情や社会性に関する学習の必要性を問う問題だと私は思います。