全ては感情からはじまる

実践家(EQ practitioner)三森朋宏のブログ

受験勉強以外の「学び」が必要な時代へ(部活動から得るもの)

友人から”ブラック部活”と称される近年の部活動の問題に関する記事を紹介頂きました。
記事はこちら

部活動に「達成感」はいらない――“ブラック部活”問題の根本にあるもの (BEST TIMES) - Yahoo!ニュース

私自身の学生時代の経験と社会人になってから知った生きていく上で、社会で活躍する上で最も大切なこととリンクするところがあり、私は、この記事に関心を抱き、共感から私なりに思うところがあったので、ブログに書くことにしました。

記事に書かれている「学問」は、私の使う「学び」とほぼ同義です。

 

今思い返せば、私の学生時代はバブル崩壊前後で、進学塾に通わないと受験に勝てない・学力の高い高校に行けないといった偏差値偏重の時代の入り口だったように思います。

私も例外なく進学塾に通い、模試を受けては偏差値を確認し進学校を考えていました。

もちろん部活もしました。毎日、朝の練習と放課後の練習、土日も休まず練習し、塾に通う日々。

最もタフに頑張った中学時代は、受験勉強と部活を両立させ、「学び」の多かった時期だったと思います。中学での頑張りの最終結果は、偏差値73 & 副部長(関東大会まですすんだ)です。この結果なら両立させた頑張りとして胸を張って言えると自分では思っています。

 言うまでもなく受験勉強を通して知識や学識といったことが深められました。

一方、部活動は、当時も今も受験勉強からは学ぶことのできない「社会性を学ぶ」貴重な場でした。

地道な練習を重ね「習慣化(自動化)すること」
負けても負けても「やり抜く力 」
自分の感情を調整し、今この瞬間に集中し、チームに貢献すること「マインドフル(集中力)、感情の調整」
部活動全体を通して体験から学ぶリーダーシップ、フォロワーシップ、リレーションシップ、チームワーク、エンパワメント
後輩指導を通して学ぶコーチング、インストラクション

 また、今になってよく考えると受験勉強では、与えられた問題をいち早く解き、できるだけ短時間で答えにたどり着くことを学びました。一方、社会性を学ぶ部活では絶対解はありません。課題に対し自ら質問を作り、解決策を時間をかけて探します。用意された問題ではなく、都度生じる課題を解決することを学びました。

私は、企業の新入社員研修も担当していますが、そこで感じるのは、確かに受験勉強を通して与えられた問題をできるだけ短時間で解くことは鍛えられていますが、当たり前と思えることに疑問を感じたり、日々生じる絶対解のない課題を解決することは、著しく低下しており、新人研修の講座で質問するのは、50人中わずかに2~3人、しかも特定の人です。

質問しない人が本当に理解しているのかというとそうではない。基礎課程において学んだことが抽象・概念化されていないので、応用課程において応用できず、全く新しいことを学んでいるかのような反応をする。

これでは新人研修も大変である、応用できなければ実務で活かせないのだから、自ら考えることまで教えなくてはならない。社会性や絶対解のない課題を考えることは、家庭や学校で学んできてほしいと思う。

 記事を書かれた先生は、部活も学問だとおっしゃっており、私もその通りだと思う。いずれも学びであって、どちらが重要ということではなく、どちらも重要です。 

もしかすると学校の先生のコーチング力低下、保護者などステークホルダーを含めたマネジメント力の低下も課題なのかもしれません。

もちろんブラックにならないためには、労務管理、勤務形態なんかも見直さなくてはならないでしょう。